稲荷の甘酒の多くは、米麹から作った発酵飲料、昔から栄養飲料として親しまれてきました。江戸時代では一番死亡率が高かったのが夏。
夏ばて防止の栄養ドリンクとして飲まれてきたのです。ビタミン、ミネラルが豊富で、最近ではお米由来の活性ペプチドや必須アミノ酸と
いった人間にとって不可欠な物質を多く含んでいます(日本版のヨーグルトです)。さてさて、甘酒の歴史は平安時代から江戸時代にかけ
て進化し、江戸時代にはお酒の席の前に、甘酒を飲んで悪酔いを防止させるのは「武士の作法」と言われていました。そして農耕民族であ
る日本人は、神々を農耕と深い繋がりをもって崇めていました。ですから農作物から作るお酒は社事には欠かすことの出来ないものだった
のです。日本書紀には「天甜酒」が登場します。この酒は、アルコール分が少なく甘酸っぱくてドロリとしたお酒であったようです。
これが甘酒のルーツです。